嫉妬のその先-『柴田聡子-愛の休日』
いい文章やいい音楽、感動的な展示を見たり聞いたりすると、とても幸せな気持ちになる。
すごいなぁ〜と思うと同時に、その後ろにある凄まじい創作の日々を想像すると涙が出そうになる。
その気持ちから少し遅れて、悔しさや自暴自棄な気持ちがやってくる。
こんなにいいものがあるんだから、自分がやる必要なんてない。
そもそも自分にはこんなもの作れない。
こういうのは見る側だからいいんであって、創る側になるのには才能がいる。オレにはそんなのない。
こんな感じで「ないない地獄」がやってくる。
この話を知り合いにしたら
「そもそも、自分がやるとか思ってる時点で頭おかしいんじゃないの」
と言われた。確かに。真理だ。
それでも普通の人がない才能を尽くして
何かを創るってことは無理なことなのかなと
頭がおかしいから今でも思ったりします。
Artist:柴田聡子
Title:愛の休日
こんな才能の塊ぃーーー!!参加メンバーもくるりの岸田さん筆頭に豪華すぎぃーー!!才能の掛け算かよーー!!!ってまたしても自暴自棄。
柴田さん自身もきっとあり得ないくらい悩んで、壊して、創ってってことを繰り返して出来たアルバムだろうなぁ。
こんな素敵なアルバムを聞いても他人の才能を妬んでる自分の浅はかさに嫌気がさす。。
あぁ〜もう色々諦めてしまおう!
でもこの愛の休日というアルバムはその先の気持ちに自分を連れて行ってくれる。気がする。
やっぱり自分もいっぱい考えて、いっぱい悩んで、自分にこだわらなきゃなと思わせてくれるわけです。
「わたしはわたし。あなたはあなた。」